第3弾 MINIのゴーカート・フィーリングとは?

一 MINIの走りは「ゴーカート・フィーリング」だと言われていますが、よくわかりません。どういったものなんですか?

まずゴーカートは分かりますよね。サスペンションのないシンプルなフレームにエンジンやタイヤがついた遊園地にもあるあの乗り物、そうあれです。特徴はエンジンと車軸がダイレクトにつながっていて遊びが少なくハンドルやスロットル操作にダイレクトに反応するということ。だからキビキビとした独特の運転感覚が味わえます。MINIはそんなゴーカートのようなダイレクトで軽快なハンドリングが味わえるから、ゴーカート・フィーリングという表現がされるのです。

一 でも、MINIとゴーカートって作りは全然違いますよね。どうやってそんな軽快なハンドリングを実現しているのでしょうか?

MINIはコンパクトな車ですが、ボディサイズに対してホイールベースが長めです。さらにトレッドも広く、シートの座面も低い。基本的なディメンションがゴーカートに近い設計になっているんです。それだけでなく高いボディ剛性や、少し硬めのサスペンションセッティングなどハンドル操作に対して車体がクイックに反応するような車体づくりがなされています。そのためまるでゴーカートのようなきびきびとした軽快なハンドリングが実現できているのです。

一 ダイレクトなハンドリングは面白いですが、反応が良すぎるというのは安全性的にはどうなのでしょう。

ハンドリングがクイックすぎると指摘されることもありますが、ゴーカートと違ってフロントにはストラット、リアにはロール時にも接地性に優れたマルチリンクといった、優れたサスペンションが装備されています。ですからハンドリングはクイックでも車体の安定性は抜群なんです。それにDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)がタイヤの挙動を常に監視して4輪個別にブレーキを制御してスライドやスリップを抑えてくれる。だから安全にその独特のハンドリングを楽しめるはずです。

一 確かに言われてみればMINIを運転しているとFF特有の癖がなくてハンドル操作にダイレクトに反応してくれるのに運転しやすく安定しています。あらためて考えるとすごいですよね。

MINIは、テストドライバーが徹底的にセッティングを行い、MINIならではのクイックでダイレクトなハンドリングを大事にしながら、安心感を持って運転ができる設計がなされています。だから、ゴーカート・フィーリングが楽しめるのです。これはMINIのアイデンティティともいうべきものです。ゴーカートフィーリングはMINIのどのボディタイプでも味わえるので、比べる機会があればぜひ体感してみると面白いですよ。

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