第4弾 MINIの安全性とデザイン性へのこだわり

一 コンバーチブルは4シーターでその分屋根が大きく切り取られてますよね。これって、強度や安全性は問題ないんでしょうか?

開口部は確かに大きいですが実際に運転してみるとボディ剛性はクローズドボディ並みに高いことが分かるはずです。実はコンバーチブルは3ドアモデルと比較して車重が120kgも重くなっています。要するにそれだけ見えない部分に補強がなされているということなんです。だから強度については心配いりません。それに、万が一の際もロールオーバーバープロティションシステムというコンバーチブルならではの安全装備も搭載されています。

一 それはどのようなものですか。それらしいものは見えませんがどこにあるのでしょう?

屋根のないオープンカーならではの安全装備ですね。万が一車が横転しそうになった時に、ロールを検知して後席の後ろに収納されている高強度のアルミ合金でできたフレーム(ロールオーバーバー)が0.15秒以内の瞬時に飛び出してきます。万が一転倒してもそれがAピラーと共に居住スペースを支えて、乗員の頭部を保護してくれんです。目立たないようにスッキリと格納されていますが後席の後ろにある丸いでっぱりがそうです。

一 以前のコンバーチブルはいかにもといった金属製のバーがありましたが今のコンバーチブルは随分とすっきりしているんですね。

ボディと一体化していて見た目もすっきりしていますし、格納されているので後方視界を妨げることもありません。最新のオープンカーではこういった装備は必須ですが、いかにもなロールオーバーバーではMINIコンバーチブルのオーナーも納得しないでしょう。機能をスポイルせずにデザイン的にも妥協しない。コストはかかりますがそういったこともMINIならではの個性なのだと思います。

一 このAピラーも太くいかにも丈夫そうですが、三角窓のような補強もなくデザイン的にはとてもすっきりしています。こういったところも徹底しているのには感心します。

そのおかげで素晴らしい解放感が得られます。車は安全であることが大前提ですが、コンバーチブルはオープンエアが楽しめる気持ちの良さや所有欲を満たしてくれるデザイン性の高さも大切でしょう。そういったことにもこだわり抜いているのがMINIコンバーチブルなんです。そして、そんなこだわりこそMINIが多くのファンに愛される大きな理由なのだと私は思いますね。

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